永い眠りにつく前に

永い眠りにつく前に







町の見える丘で



どうか眠らせて



古錆びた銭湯



夕陽の当たる急坂



生き甲斐のことを



思い出と呼びたい



笑い声のする通学路



大根と白い歯の八百屋



影がのびる町でも



思い出は尽きない



町の見える丘で



どうか眠らせて



それが叶わないなら



あなたに居てほしい









0 件のコメント :

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

詩集『ふじちょう』をamazonで購入