天の気まぐれ
十年かかって登った
そのつもりでいたのに
ほんの山の裾野しか
まだ登り切れていない
無駄といえば無駄であり
上々といえば上々である
このまま天嶮を目指し
ゆくならゆけばいいが
一度ゆくが最後で
もう戻ることはできない
いっそ裾野さえも降り
別の山の裾野へと
ゆるゆる向かうもまた
いいものかもしれない
どちらかを決めるのは
どうせ天の気まぐれで
こっちはただひたすらに
ゆけるところをゆくだけよ
生きるのはどうしてこんなに苦しいのだろう、つらいのだろう。いえ、だからこそ喜びを感じることが出来る。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。
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