揺れる影

揺れる影






寂れた公園の隅で


ブランコに腰かける


項垂れた僕の影が


太陽に背を向けている


どうして生きているのだろうか


なぜ生きなきゃいけないのか


答えはずっと見つからない


ブランコはずっと揺れている


もしももしも僕なんか


在(い)なくてもいいのならば


そもそもこんなふうにして


生き永らえてないだろう


今ここに居るだけで


何か意味があるならば


僕はこの影を揺り起こし


あしたへ連れていかなくちゃ









0 件のコメント :

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

詩集『ふじちょう』─詩的ぶるぅす集─【税込550円】

詩集『ふじちょう』─詩的ぶるぅす集─【税込550円】
本サイトの詩からピックアップして2011年に自費出版したオリジナル詩集。購入をご希望の方は画像をクリックしてメッセージフォームからお知らせ下さい。