牛肉マン

牛肉マン






僕の脚を食べていいよ


牛肉マンは脚を差し出す


きみにはこの右腕を


牛肉マンは腕を差し出す


困っている人たちを


牛肉マンは見過ごせない


時には臓腑を時には舌を


余すことなく分け与え


あぁこの世はなんて無情


そのうち誰もが無神経


もっと寄こせと詰め寄って


剥ぎ取るようにしゃぶりつく


牛肉マンがすごいのは


それでも与え続けると


信念なのか意地なのか


優しい笑顔で今日も飛ぶ










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