波の間の水しぶき

波の間の水しぶき






海鳥の親たちは


無言で海に飛び込む


たとえ波が荒くても


もはやひるむことはない


海鳥の子どもらは


無言でそれを見ている


なぜ親が飛び込むか


まだよくわかってはいない




やるかやらないか


獲(と)るか獲らないか




海鳥の子どもらは


やがて知る日がくる


もしかしたら今日のように


波が荒い日かもしれない












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