ビルの屋上のどこかで
コオロギが鳴いている
誰を呼んでいるのかも
彼自身はわからない
ただ鳴かずにはいられず
ヒリヒリと声を出している
空が近い場所だとは
きっと思いもしないだろう
向かいのビルの窓々は
煌々と明りが灯る
湿った夜風がどこからか
明りを撫でて去っていく
鳴いていたコオロギか
手すりの上を歩いている
さっきの夜風に飛ばされず
向かいの明りを目指している
生きるのはなぜ苦しいのだろう、つらいのだろう。いや、だからこそ喜びを感じ得るのだ。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。感情回復『詩的ぶるぅすメソッド』申込はメッセージフォームから。
虚しい世の中になったと感じる人へ 旅に出たいと思っている人へ
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