ひとときの花

ひとときの花






摘みとった花は


いつか枯れるのです


だから手も触れず


見守っていたのです


かなしいことに花は


それでも枯れました


なにが一番良いのか


難しくてわかりません


考えても考えても


浮かんでこないのは


答えがずっとずっと


シンプルなのでしょう




あの人を喜ばせたい




たとえばそんなふうに












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