時代の汀(みぎわ)

時代の汀(みぎわ)






砂浜は白く続く


海面は青く跳ねる


はだしで波打ち際


足裏に砂の感触


波は飽きることなく


寄せては返している


砂は絶えず運ばれ


移動を止めはしない


次第に足が指先から


埋もれはじめていく


このまま立っていたら


どこまで埋もれるだろう


すねを冷たい波が


ひたひたと叩いてくる


意志を持たない足は


埋もれ続けるのだと










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