うさぎのて

うさぎのて






ぼくには悔いなんて


なにひとつないよ


きみがぼくを抱いて


笑ってくれたこと


ぼくに八ツ当たりして


ばんばん叩いたこと


たったひとりの夜に


涙が染みついたこと


きみのそばにいるのは


ぼくのお役目だった


ぼくはきみのために


この世に生れたんだ


でも手はもうぼろぼろ


足もからだもひどい


そろそろさようならの


手を振るときがきた


きみは誰のために生きる?


遠くで見ているからね









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