離陸

離陸






窓の外の地面が


線になって過ぎる


前からの圧力が


背もたれにかかる


ついさっきまでは


ゆるゆると進んで


まるでラクダなんかで


歩くようだったのに


ぐんぐんとスピードが


切り裂くほど上がって


あぁ翔び立つというのは


すごい力なのだと


突然の切り替わりに


今はなすすべもない




翔べ!翔べ!







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