あしたにはもう


どこかへ行ってしまう


あなたは面影を


どこへ置いてゆくのか


きっと簡単には


見つからないところへ


忘れかけた頃に


笑いかけるつもりなんだ


そのたびに記憶は


涙の雨を降らせる


ひっそりとしっとりと


優しく降り注いで


やがて苔のように


覆いはじめるだろう






2014.12.5

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