踏みつけられたおみくじが
白い顔で倒れている
群集はのそりと流れる
大雨に詰まった川のように
下を見る者がいないのは
意思を奪われているからだ
白い顔は何度も何度も
踏まれては形を変える
誰かの手によって引かれ
ふとしたことでこぼれ落ちた
どんな運勢であるかなど
もうとっくに忘れてしまった
相変わらず群集の流れは
白い空へと向かっている
2014.1.3
生きるのはなぜ苦しいのだろう、つらいのだろう。いや、だからこそ喜びを感じ得るのだ。闇があるから光が分かる。この世はあなたが必要だ。感情回復『詩的ぶるぅすメソッド』申込はメッセージフォームから。
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